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2018.11.01

子どものための間取りで欠かせないもの5選は?本棚には図鑑をおきたい。

住宅コラム

まずはシューズクローク『靴をしまう』

親が子どものために与えてあげたいプレゼントのひとつに、シューズクロークがあります。靴箱じゃダメです。シューズクロークです。大体1歳半から2歳くらいになったら出来ると思いますが、人間の脳っていうのは、楽しいからおもちゃを出すとか、お出かけして楽しいから靴を出すとか、そういったことはやろうとします。ところが、一番重要な事は、出したおもちゃをしまうということは、教育してあげないとできないんです。

帰って来たときに、靴を揃えたりしまったりということは教えないとできない。そう考えると、ご飯を食べるときに「いただきます」とか、人に会った時に「こんにちは」って挨拶するとか、いろんなものがありますが、実は一番最初に教えなきゃいけないのは「靴をしまう」なんです。靴をしまうという行為が覚えられれば、ほっといても「いただきます」できるし、「こんにちは」もできる子になります。

人生で一番最初に教育すべきなのは「靴をしまう」という動きなんです。靴箱だと、子供のまだ出来上がってない脳では、靴をしまっている感覚がまだなく、そういう認知にならないそうです。靴だけのお部屋、どんなに狭くてもいい。一歩入って靴がずらっと並んでいて、シューズクロークというポジション。ここの玄関のような感じです。そこに、自分の棚を決めてあげてそこにしまうってことをやることによって、この神経細胞が出したものはしまうという細胞が繋がります。そうすると、片付けなさいって言わなくても片付けられる子になる。ですので、シューズクロークは是非作ってあげて欲しいと思います。

シューズクロークって私も専門分野ではないのでまた改めていろんなお話をプロの方から聞いて頂きたいと思いますが、例えば掃除道具だとか傘だとかゴルフ道具だとかスノーボードだとかスキーとかいろんなものを全部そこに片付けられたら、家の中がとても片付く。シューズクロークを子供さんの脳の為に作るという発想よりも、むしろ家の中をきっちり片付けるためにシューズクロークを徹底的に利用していくという発想があるといいんじゃないかと思いますので、参考にしてください。

『リビング内階段』『アイランドキッチン』は必須。

それから、もし2階建てのお家を造るのでしたらリビング内階段。これが子供さんの海馬、簡単に言えば考える力、記憶したりアウトプットしたりするのが海馬です。この海馬の脳神経細胞がアイランドキッチンだとかリビング内階段じゃないお家の子と比べて、2倍になるんです。例えば、1+1=の問いに答えるスピードが2倍になります。こういう能力を付けておいてあげたら、もう苦労することないと思います。なので、できるだけアイランドキッチンとリビング内階段にしてあげて下さい。

これは0歳から7歳までの間です。7歳の誕生日でこの神経細胞が2倍になるスピードがもうなくなるので7歳までが勝負です。これは、自分の視界に大好きなパパとママ、大好きなお姉ちゃんや弟、おじいちゃんおばあちゃんが常に視界に入って話しかけられる状態。一緒にいるという状態。これをつくることによって脳が安心するのか、脳神経細胞が2倍になるんです。赤ちゃんの脳では、昔我々が育ったキッチンというのは、壁の向こうでした。同じ家の中にいれば一緒にいるってカウントになると普通は思うんですが、赤ちゃんの脳では壁があると一緒にいるというカウントになりませn。いかに壁のない家で育てるか、ワンルームという状態で親が常に視界に入るように作ってあげられるかというところが、プラスの影響を与えることになります。ですから、アイランドキッチン、リビング内階段は必須アイテムになります。

できたらウッドデッキもほしい。

あとはできたらウッドデッキ。ウッドデッキが子供の脳を開花させます。ウッドデッキがあるといい理由は、ウッドデッキがあるといろんなことが出来る。一番やって欲しいのは一緒に植物を育てること。プランター1つでいい。植物図鑑を見て、種を植える、土を被せる、水をあげる、数日後に芽が出てくる、双葉になるというのを一緒に読む。読んだら、こんなふうになるかどうか一緒にやってみようと言ってプランターで実験する。そうすると毎日植物図鑑とプランターを見比べる。そういうことを毎日繰り返してると、植物図鑑で見たものをリアルで見てるから、学校の勉強では自分が見たものを確認するようになる。好奇心で勉強する子になる。日本の教育では学校で勉強したものを家で復習させるが、復習は楽しくない。脳が楽しくないから。先に勉強したものが学校へ行った時にこうですって言われたら、それ知ってるってなって楽しいんです。

リビングにほしいものは、本棚。

リビングに三種の神器って揃えてあげたいものがあります。テレビボードの上、テレビの横に地球儀。そして、造作家具といって家を建てる時に大工さんに、床から天井までの本棚を造ってもらう。本棚は大きければ大きいほどプラスの効果です。15歳までは効果があります。赤ちゃんは、今旗パネルを読んでます。脳の中にちゃんと入っていってます。表現できないだけであって、目から入ったものは、脳神経細胞に全部記憶として格納されていきます。赤ちゃんに、本棚に並んでいる本のタイトルを見せると、全部頭の中に入っていきます。ですから、本棚にお父さんの本もお母さんの本も、できるだけいろんな本を並べておけば、毎日見て、ここにある世界に関しては全部学べます。

私達が小さい頃は、数学の本読んでたかな?っていうと、読んでないでし見てない。だから数学嫌いって思ったら一生嫌いだったし、好き嫌いが出て、そのせいで入っていかない。0歳から3歳、3歳から7歳、7歳から15歳、年を取るほど苦労を伴うので、できるだけ早い段階に、景色の一部としていろんな世界を見せてあげるということが重要。

本棚には図鑑を置いておくとよい。

そこで、脳科学で一番いいとされているのが、図鑑です。これから、赤ちゃんが生まれる度に、お友達や親戚縁者からお祝いを貰うと思いますが、お祝いは図鑑をリクエストして、いろんな人が選んだいろんな図鑑を並べてあげて下さい。図鑑が一番いいです。ここに、「図鑑が育てる脳のあんな力、こんな機能」という旗パネルがあります。脳の赤ちゃんから子供、出来上がった臓器、すべてを活性化するのが図鑑なんです。普通の絵本だと、おそらく前頭葉の一部しか活性化しないです。なので、図鑑を出来るだけ見せてあげてください。ありとあらゆる図鑑があればあるほど、植物から宇宙から動物から昆虫から乗物から、全部並べておいてあげるとその全部の世界に興味を持ちますし、頭の中に土壌が出来上がりますので、将来好き嫌いがなくなってなんでも躊躇なくできると思います。なので、まず図鑑を基本にして下さい。

昼間はできるだけ情報のシャワーにさらすほうがいいので、出来るだけ本棚の中が見えるようにしてあげて下さい。本棚があって、図鑑があって、地球儀があって、さらに日本地図です。日本地図は壁に貼れるもの、地球儀も0歳から3歳、3歳から6歳、6歳から9歳。大体3歳きざみで売ってます。0歳から3歳用はタッチペンになっていて、国旗が立体的で押したら「アメリカ」とか「日本」とかしゃべってくれるので、三日三晩押しまくったら、全ての国を言えるようになります。

で、ここからがポイント。考える力を付けるためには、ゴングはもう赤ちゃんから鳴るんですが、要は、お母さんがキッチンでなにかやってます、テレビのニュースでアメリカのトランプ大統領が云々と言いました、その時にネタを何か選んでもらって、「アメリカって今ニュースで言ったねー。地球儀でアメリカ探してみよう!」って、何かしながらでもいいのでお母さんが適当に話しかける。そしたら「アメリカ見つかったよ!」「アメリカの隣の国はなんていう国?」「カナダ!」「すごいね!」というふうに情報を振るんです。

次に、日本地図があるから日本で「日本でアメリカと同じような位置にある県ってある?」って言ってみる。地図をずっと見てわからなかったとする。「じゃあ秋田県ってどこかさがして」「世界で秋田県と同じところにある国はなんて国?」そうすると地球儀でずっと探す。秋田県の地図には農産物の絵などが描かれてます。りんごとか。そしたら「秋田県はなにがとれるところ?」「りんご」「じゃあ植物図鑑でりんごってどうやって大きくなるか見ようか!」で、一緒にりんごの図鑑を見る。

そして今度は秋になったら、リンゴ狩り行ってみたりして実物に触れてみる。こういうことを小さい時からずっとやっていれば、脳の中は大きくなるし、考える力もどんどん付いて、もう塾なんか行かせる必要なくなっていくんです。なんでも興味を持ってくれるので、自分のしたいことをどんどんするようなお子さんになります。

今までは記憶と計算だったから、机にかじりついて一生懸命集中することが勉強だったけど、これからはそうじゃないです。頭の中をしっかり大きくしてあげて、どこにでも動いていける体を作ってあげて、何にでも好奇心を持つこと、これさえやっておいてあげたら、親はお子さんの自発的な気持ちを受け入れてあげて、その体制を整えてあげられるだけでいいですよ。ということになります。

眠るときは、本の読み聞かせ。

読み聞かせ、眠る時の読み聞かせは心の安定にすごく大事。感情的にならないお子さんに育てようと思ったら、お父さんお母さんの声で優しく読み聞かせして眠らせるというのが一番いいと言われています。問題行動を起こさなくなります。感情の起伏もなくなっていくんです。なので、眠る時は図鑑ではなくて絵本を読んであげてください。

間取りでほしいもの5つまとめ

  • シューズクローク
  • リビング内階段
  • アイランドキッチン
  • ウッドデッキ
  • 本棚(図鑑)

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