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2018.08.08

間取りで壁をつくらない方が子どもは頭がよくなる?

住宅コラム


お子さまのためを考えると、できるだけ家の中には壁をつくらない方がよいといわれています。特に小学校にあがるまでは重要です。壁のない開放的な空間の中だと、親と子が接する機会が圧倒的に多くなります。逆に家の中が壁などで仕切られすぎてしまうと、それだけで親と子の接する時間が減少してしまうことがわかっています。

子どもの能力は、親との時間が大切です。

結果として親子と接した時間というものがそのまま脳の形成に影響を与えます。調べによると、親子の接している時間が多い子と少ない子を比較すると、海馬の回路が2倍以上も差があり、その後の思春期による自分の感情コントロールにも大きく影響してきます。

子どもの学習能力であったり、思春期の感情のコントロールなどを考慮すると、できるだけ壁をつくらず、リビング内階段やアイランドキッチンなどを取り入れるといった考え方をすることで、親子との時間を自然と生み出すことができます。
子どもが学校の宿題や勉強をするときも、子供部屋や個室ではなく、リビングで勉強した方がより効果が大きいといわれています。それも親と接しているということが重要だということです。では、実際にどのような間取りにするとよいのか?親子の接する時間をできるだけ多くつくれる間取りにすることを最優先にしてみましょう。

口出しせずに見守れる間取りを第一にする。

子どもに「勉強しなさい!」と言っていませんか?もし言っているとしたら、それはパパとママのエネルギーの無駄遣いのようです。むしろ逆効果になっていたりします。正しくは、親の関与が大きい子供の方が勉強する傾向にあるといわれています。せっかく子育てのための間取りを考えても、子どもとの接し方をうまく対応してあげないと意味はありませんよね。

お手軽なものに効果はない。父母ともに「勉強するように言う」のはあまり効果はありません。むしろ、母親が娘に対して「勉強するように言う」のは逆効果となります。「勉強するように言う」のは親としても簡単だが、声かけの効果は低く、逆効果になってしまいがちです。逆に「勉強を見ている」または「勉強する時間を決めて守らせている」という、親が自分の時間を何らかの形で犠牲にせざるをいないような手間暇のかかる関わりというのは、かなり効果が高いことも明らかです。
子どもの勉強を見守るなら、男の子なら父親が、女の子なら母親が関わると効果的です。自ら好奇心をもって豊かに伸びていくように、親がしっかりと目を配ることが大切です。子どもが親の近くで勉強できるような環境作りがポイントです。子どもの勉強に対して口出しばかりをするのではなく、すぐ隣でいつでも勉強がみてあげられるようなリビングの間取りや配置を考えてみましょう。

子どもへの正しい声かけはどっち?

子どもを褒めるときに「頭がいいのね」という結果を褒めることと「よく頑張ったわね」という経過を褒めてあげるのでは、どちらが効果的なのでしょうか?その答えは「よく頑張ったわね」が正しい解答となります。何を褒めるのかが重要なのです。

(例)
・あなたはやればできるのよ→×
・今日は1時間も勉強できたんだね→〇
・今月は遅刻や欠席が一度もなかったね→〇

例えば「頭がいいのね」と褒めてしまうと、『頭がいい』という元々の能力に甘えて努力をしなくなるといった統計データがあります。何を頑張ったのか、子どもの行動を具体的に明らかにして、その努力を、その時その場で褒めてあげるのが効果的です。結果だけではなく頑張っている“経過”に注目してあげることが大切です。そのため、お子さんがいるリビングへいつも目を配れる間取り、特にキッチンからリビングへの環境が大切です。

参照:中室牧子(2015)『「学力」の経済学』第2章

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