家づくり相談

土地情報

2016.03.14

頭金にする自己資金0円で新築はムリ?

資金計画

第2回

住宅ローンの頭金って、絶対に必要?

第1回でお伝えしたように、2014年4月から消費税が8%に増税されます。消費税5%で住宅を購入するためには、今年9月末までに住宅メーカーと請負契約を結ばなければなりません。「消費税5%のうちに住宅の購入を!」と決意し、資金計画を立てている方も多いのではないでしょうか?

そんな方に質問です。あなたは「住宅ローンを借りるときは、頭金が絶対に必要」あるいは「しっかりお金を貯めて、住宅ローンの頭金に充てる自己資金をつくっておくべき。そうじゃないと損をするし、キケン!」と考えていませんか?反対に「頭金にする自己資金がないから、家を建てられない」と不安やあきらめを感じていませんか?でも、住宅ローンの頭金は本当に必要なのでしょうか?今回は資金計画で失敗しやすいケースの一例として、「頭金」についてお話ししたいと思います

頭金の必要ない住宅ローンもある

「住宅ローンを借りる際には、頭金や自己資金が必要」。そう考えている方は、おそらくどこかで「金融機関から住宅ローンを借りる融資条件として、住宅購入価格の2割程度の頭金が必要」という情報を耳にされたのだと思います。

確かに、銀行など金融機関の住宅ローンの多くは頭金を必要とします。しかし、現在、住宅ローンの種類は4800種類以上といわれ、銀行以外にも様々な金融機関が商品を用意しています。その中には、「自己資金がなくても、100%お貸しできますよ」というタイプの住宅ローンもあります。決してあやしいローンではありません。多くの方が利用している、安心して利用できるローンです。まずは「住宅ローンを借りるために、何が何でも2割の頭金を用意する必要はない」ということを覚えておいてください。

もし、「まだ頭金が貯まっていないから…」という理由で、住宅の購入をためらっているのなら、家づくりを依頼する住宅メーカーにご相談ください。ほとんどの住宅メーカーには、私と同様、住宅ローンの専門家がいます。たくさんの住宅ローンの中から、収入や職業、今後のライフプランに合うローンを紹介してくれると思います。

資金計画は長期的な視点から考えよう

中には、「住宅ローン=借金。借り入れ金額は少ないほうがいい。そのためにも頭金を用意したい」という方もいるでしょう。確かに自己資金を住宅ローンの頭金に充てれば、借り入れ総額は少なくなります。月々の返済金額を抑えることもできるでしょう。でも、同時に手元の資金もなくなってしまいます。そして、資金が必要なのは住宅だけではありません。その代表的なものがお子さんの教育費です。

具体的に例を上げて考えてみましょう。夫・妻ともに30歳で、5歳の長男と3歳の長女の2人のお子さんがいるご夫妻が、総価格2500万円の住宅を購入したとしましょう。住宅価格の2割に当たる500万円の自己資金があり、それを全て頭金に充て、2000万円を35年で返済する計画を立てたとします。自己資金を全て頭金に充ててしまったため、手元の貯蓄は0円です。


返済が始まって11年目に長男が高校進学、13年目に長女が高校進学、14年目に長男が大学進学、16年目に長女が大学進学を迎えます。現在、大学の4年間に必要な教育費(学費・生活費含む)は、国立の場合、自宅通学で約511万円、下宿で約805万円、私立文系の場合、自宅通学で約670万円、下宿で約960万円といわれています。

自己資金を全て頭金に充ててしまった場合、住宅ローンを返済しながら、これだけの金額を用意するのは、かなり難しいと思います。とはいっても、教育費を用意するために、教育ローンを借りると、住宅ローンの返済に教育ローンの返済が加わり、月々の返済金額が大変なことになってしまいます。

そのほか、生活に必要なものといえば、マイカー。車を購入するためにマイカーローンを組むと、さらに返済金額が増えていきます。そうなってから、「あのときの500万円を残しておけば…」と思っても、後からではどうすることもできません。

住宅ローンをかしこく利用する

しかし、自己資金の500万円を手元に残しておけば、それをお子さんの教育費に充てることができます。
2000万円ではなく、2500万円の住宅ローンを組み、月々ムリのない金額を返済していけば、10年の間に2人分の教育費を積み立てることができます。車もローンを利用せず、一括払いで購入できるでしょう。

住宅は家族の幸せのために購入するもの。でも、住宅を購入しても、後からお子さんの教育費やマイカー購入に困るようでは、幸せとはいえないのではないでしょうか。

住宅ローンを借りるときは、家族のライフイベントを視野に入れ、何年後にどのくらいのお金が必要になるのか、そのためには自己資金をどの程度残しておけばいいのか、しっかり資金計画を立てましょう。

「住宅ローンとは借りるものではなく、かしこく利用するもの」というのが私の考えです。大切なのは貯蓄と借り入れのバランスです。「借り入れもあるけど、貯蓄もある」。そう考えると、気持ちにも余裕が出てくるのではないでしょうか。目先の損・得ではなく、長い目で人生を考え、住宅ローンをかしこく使っていただきたいと思います。

「自己資金が全くない!」という方へ

ここまで読んで、「日々の生活に追われ、全く貯蓄をしていない。このままでは、住宅購入どころか、子どもを進学させることもできないのでは…」と不安にかられた方も多いのでは?

大丈夫!自己資金0円の方でも住宅は購入できますし、前述したように、頭金0円で借りられる住宅ローンもあります。

私はこれまでたくさんの方の家づくりと資金計画に携わってきました。ときには、住宅完成後の家計見直しや貯蓄のアドバイスをさせていただいたこともあります。貯蓄というと「欲しいものを我慢してするもの」というイメージがありますが、本当の貯蓄は「欲しいものを手に入れるためにするもの」。そして、それはやる気とほんの少しの工夫で可能なものです。

また、たくさんお金がなくても、住宅性能の高い家、暮らしやすい家づくりは可能です。ワタショウでは、ムリのない資金計画に基づいた、暮らす方のご希望に合わせた家をご提案しています。「消費税5%のうちに住宅を購入したい」とお考えの方は、ぜひご相談ください。

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